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ある感染症の対策について考える.感染症の防御のためには感染拡大の試算が必要であり,感染拡大は自然にはその感染症の感染力と,致死性によって予測される.感染経路は,飛沫,接触,飲食などいろいろあり,感染力の制御,つまり感染を広げないために,ワクチン開発はもちろんであるが,外出規制(イベントの自粛や学級閉鎖など),手洗い呼びかけ,などが有効である.\\ここでは簡単のために,1つの感染症のみを考え,ある一定の集団(たとえば1000人程度の島)を対象とし,外部との接触,出入りがないと仮定する.最初の時点での過去感染者,未感染者,現在感染者の割合をそれぞれx_0,y_0,z_0とする.現在感染者は1か月後にはすべて過去感染者となり,一度感染した人はもう感染しない.また幸いなことにこの感染により死者は生じず,また簡単のために他要因による死者,あるいは出生,転入出もないとする.\\1か月ごとの変動を見ることとし,iか月後の時点の上記の割合をそれぞれx_i,y_i,z_iで示す.症状は丁度1か月続くので,一人の人が現在感染者として数えられるのは1回のみである.\\過去感染者は,それまでの過去感染者に,1か月前の現在感染者を足したものである.また,現在感染者は,1か月前の未感染者と1か月前の現在感染者の接触頻度と,この感染症の感染力によって決まる.接触頻度の係数をa,感染力の係数をbとすると,現在感染者の割合は1か月前の現在感染者の割合,未感染者の割合,a,bの4つをかけたもので求められる.\\x_0=0,y_0=0.9,z_0=0.1として,以下の問いに答えよ.計算は小数点以下第4位を四捨五入して求めよ.(1)x_i,y_i,z_iを,x_{i-1},y_{i-1},z_{i-1},a,bで表せ.(2)a=1,b=1として,x_1,y_1,z_1,x_2,y_2,z_2,x_3,y_3,z_3をそれぞれ求めよ.(3)a=1,感染力の係数bを2とした時のx_1,x_2,x_3を求めよ.(4)手洗いの徹底や外出規制が最初からなされたとして,a=0.5,b=1とした時の,x_1,x_2,x_3を求め,(2),(3)の結果と共に,縦軸を過去感染者の割合,横軸を時間として,3つの場合の変化を同一座標上にグラフで示せ.
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