慶應義塾大学
2017年 環境情報学部 第2問

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つぎの命題を数学的帰納法を用いて証明する.選択肢よりもっとも適切なものを選びなさい.証明後の例については,解答の数字をマークしなさい.\setlength{skip}{9mm}\mon[{\bf命題}]すべての自然数は2^i3^j(i,j=0,1,2,・・・)の形の数の和で書くことができる.ただし各項は他の項を割ることはないとする.\mon[{\bf証明}]1=2^03^0より,1は表すことができる.nより小さな自然数に対して命題が成り立つと仮定してnの場合を示す.nが[15]のとき,\frac{n}{[16]}はnより小さいので\frac{n}{[16]}=a_1+a_2+・・・+a_{ℓ}と命題を満たす形に書くことができる.すなわち,各項は2^i3^jの形をしており,他の項を割ることはない.したがってn=[16]a_1+[16]a_2+・・・+[16]a_{ℓ}は命題を満たすことがわかる.nが[17]のとき,自然数kを3^k≦n<3^{\mkakko{18}}となるように選ぶ.n=3^kであれば命題を満たす.3^k<nのとき,n-3^kは[19]なので,前半の議論によりn-3^k=[20]b_1+[20]b_2+・・・+[20]b_mと命題を満たす形に書くことができる.よってn=[20]b_1+[20]b_2+・・・+[20]b_m+3^kである.b_s≦\frac{n-3^k}{[20]}<\frac{3^{\mkakko{21}}-3^k}{[20]}=3^{\mkakko{22}}より,b_sが3^kで割られることはない.さらに,[20]b_sが3^kを割ることもない.よってnは命題を満たす形に書くことができる.以上のことからnの場合も命題が成立し,数学的帰納法により命題が示された.(証明終)\begin{array}{lllllllll}{\bf選択肢}&&(1)1&&(2)2&&(3)3&&(4)k-1\&&(5)k&&(6)k+1&&(7)偶数&&(8)奇数\phantom{\frac{\mkakko{}}{2}}\end{array}例えば,2017を証明の考え方によって決まる命題を満たす形に表すと2017=2^{\mkakko{23}}3^{\mkakko{24}}+2^{\mkakko{25}}3^{\mkakko{26}}+2^{\mkakko{27}}3^{\mkakko{28}}+2^{\mkakko{29}}3^{\mkakko{30}}となる.ただし,項は2のべきの大きい順([23]>[25]>[27]>[29])とする.
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詳細情報

大学(出題年) 慶應義塾大学(2017)
文理 未設定
大問 2
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難易度 未設定

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